これまでの地震観測によるデータによると、大地震を受けた地域の直前の発生確率は阪神淡路大震災では0.02%、東日本大震災では99%と実に幅があります。
つまり発生確立の高低に関わらず、大地震を受ける可能性があるということです。
また2000年以降に起きた震度6以上の地震は150件以上にのぼり、その都度何百回という余震が発生しています。
地震大国日本で住宅を建てるという為に、どの様な対策が必要かを考え、栄建は耐震性の高い新工法と、制振装置を採用しています。
01. 地震・台風に強い
「栄建の新工法」
日本伝統の木造軸組工法とFPパネル工法の長所を融合し、
耐震性を向上させた独自の新工法です。
- 木造軸組工法
柱・梁で支える
×
- FPパネル工法
面で支える
- 栄建の新工法
「木造軸組FPパネル工法」 柱・梁・面で支える
木造軸組工法の1.7倍の壁強度を実現
「耐震等級3」最高レベルが標準仕様
当社では、住宅性能表示制度における耐震性能の基準において、最高レベルである「最高等級3」を標準仕様としています。
これは、阪神・淡路大震災相当の地震の1.5倍の力に対しても倒壊しない程度の、防災拠点になる建物と同等の耐震性能です。
耐震基準 | |||
---|---|---|---|
耐震性能 | 一般戸建住宅と同等 | 病院・学校と同等 | 消防署・警察など防災拠点に なる建物と同等 |
阪神・淡路大震災 相当の地震の場合 |
倒壊しない程度 | 1.25倍の力の地震でも 倒壊しない程度 |
1.5倍の力の地震でも 倒壊しない程度 |
02. 揺れを最大50%軽減
「制振装置」
当社が採用する「エヴォルツ」は、高層ビルで主流の大型制振ダンパーの小型化したものです。
非常に難しいとされるダンパーの「小型化」に成功したことで、どんな木造住宅にも設置が可能になり、立ち上がりの早さから小さな振動にも確実に効力を発揮します。
繰り返しくる余震による家の傷みを減らすことや、長持ちさせることを実現しました。
製造は世界的なパーツメーカー・ビルシュタイン社に委託し、自動車のショックアブソーバーの技術をベースに木造住宅用制振装置を開発。世界レベルの高性能、高品質を実現しました。
また、開発元である千博産業(株)はバイリニア特性を有する木造住宅用制振装置の技術で特許を取得しています。
地震の衝撃を最大50%軽減
- 建物への衝撃(地震エネルギー)を熱に変えて吸収し、最大で1/2に軽減することが可能。
耐震だけでは捕えない性能を制振技術でカバーすることで、家族の大切な生命と資産を守ります。
建物の損傷を最小限に抑える
- エヴォルツは、建物の構造部材から損傷する前に大きなブレーキを掛け、制振します。
制振装置がエネルギーを吸収する「減衰力」の増大に伴い、躯体を痛めることのないように考えられた特性(バイリニア特性)により、建物の損傷を最小限に抑えることができます。※小さな振動とは3m柱の揺れ幅が3~4m(柱頭)生じた時点のことで、エヴォルツはこの瞬間から効力を発揮します。
「小さな振動」から「大きな揺れ」まで瞬時に作動
- エヴォルツは立ち上がりがとにかく早く、小さな振動でも確実に作動し効力を発揮します。
小さな振動とは3m柱の揺れ幅が3~4mm(柱頭)生じた時点のことで、エヴォルツはこの瞬間から効力を発揮します。
繰り返しの余震にも確実に対応
- 様々な温度環境での試験や100万回の減衰力試験など過酷な条件での製品試験を実施しました。
経年変化が極めて少なく、繰り返しの作動でも性能低下が起こらず、長時間の利用が可能です。
安心の製品保証20年
- 制振装置には、長時間放置された状態でも性能を維持し続けることが求められます。
特殊加工を施すなど、各パーツの耐久性を高めることで「20年製品保証」「温度保証マイナス20℃~80℃」を実現しました。
また、環境保護を考慮し、部品の90%以上がリサイクル可能な材質で構成。オーバーホールも可能な設計となっています。
あらゆる木造住宅に設置可能
- エヴォルツはコンパクトで、設置個所の制限が少なく、間取りの自由度が高い設計になっています。
取り付けは上下逆さまでも、水平でも、どんな姿勢でも同じ性能を発揮します。
※木造住宅の新築はもちろん、既設住宅の耐震リフォームとしても採用が可能です。
設置計画において全棟構造計算を実施します。
オプションにて制振設置計画における構造計算を実施し、適切な設置数量、配置の検討を行います。
※延床面積40坪以下の住宅の場合、必要となるエヴォルツは12本が標準的です。
03. 耐震性のカギ
「基礎」
- 一般的な基礎
- 栄建の標準基礎
基礎は、建物全体の荷重を支えるとても重要な部分です。いくら丈夫な躯体でも基礎が弱ければ倒壊してしまいます。基礎工事は、住宅の耐震性の重要な鍵を握る部分です。
栄建の標準基礎ではコンクリートの厚さは15cm(地盤調査結果に依り18cm)と、太い鉄筋入りのベタ基礎工法を標準仕様とし太さ13mm(通常10mm)の鉄筋を床へ15cm(通常20cm)間隔に張り巡らせ、建物を支えており、ベタ基礎の下には防湿フィルムを敷いて木造住宅の大敵である湿気をカットしております。
またコンクリート強度を30N/mm2とすることで、コンクリートの耐久性を向上させるとともに、マンションを建てても大丈夫なコンクリートを採用しています。